2017年11月25日土曜日

秋の小旅行_伊豆大島


2017/11/24-25

初・伊豆七島の島「伊豆大島」へ行ってみる。

【6時半すぎ】に起きて7時半に家を出る。大門(浜松町)まで電車で。そこから歩いて竹芝桟橋へ向かう。この日は飛び石連休の金曜日なので、そこそこのラッシュに見舞われる。大門(浜松町)から竹芝桟橋へは徒歩10分弱だが、高齢者を連れていることと、工事中で道幅が狭く一列になって歩かなくてはいけない場所があったため、15分くらいかかる。竹芝桟橋へ到着するが、チケットの引き替えをしていなかったため、窓口へ並ぶ。結構ギリギリで船に乗車する。

伊豆大島行の高速船

竹芝桟橋(08:35)⇒伊豆大島(10:20)

ゴレオ君も同行。初めて乗るジェット船にワクワクの様子


ジェット船から富士山が小さく見える。

【ジェット船】は高速のため、デッキに出ることはできない。1階と2階席があり、すべて席は指定されている。シートベルトの着用も義務とされている。何だか飛行機のような雰囲気を感じるのは、出発と到着前の少しの間、トイレに行く事が出来ないという点が一緒だからかな?船内は結構寒かったので、ジャンパーを着てフードをかぶって眠っていた。「間もなく伊豆大島に到着します」のアナウンスで起こされる。


伊豆大島に着岸(岡田港)

【伊豆大島】には3つの港があり、東京からの便が発着するのは「元町港か岡田港」のどちらかになる。私はメインでもある「元町港」に到着すると思っていたので、まさか岡田港に到着とは思わず、面喰らった。あとでわかったことだけど、波が高かったりうねりがある日には岡田港で発着するのだそうだ。なお、その日の運行は「毎朝7時半」にわかるのだとか。うーん、不便だよね・・

【10:40発】岡田港⇒三原山頂口行きのバスに乗る。バス内で「1日乗車券(2000円)」を購入する。島だからガソリンが高いのもわかるけど、バスの本数がありえないほど少ない上にこの価格とは・・ちょっと高すぎませんか?

 1日乗車券は2000円・2日乗車券は3000円
(結果的に2日乗車券を買った方がよかった、理由はのちほど)

【バス内では】観光客用に大島についての案内アナウンスが流れる。聴いているととても役に立ち、まるで観光バスに乗っているようだ。こういった説明アナウンスも料金のうち、なのだろうか・・・【11:05】三原山頂口へ到着!




 
ここ、国立公園だったんだ・・
たしか、ジオパークでもあったと思う

冬枯れ前の牧草地

逆光・日差しは暖かい

すすきが良い雰囲気を醸し出していますよ


【本当は】ここから歩いて30分程で火口口へ行けるのだが・・高齢者同伴なので、景観を眺めるにとどめる。砂(土)は黒っぽいもので、噴火した当時の噴煙の影響のようだ。






溶岩のなごりも健在



【この日は】ものすごい強風で(だから岡田港になったのだけど)、髪の毛もヤマンバ状態になってしまう。そして日陰は恐ろしく寒い。使い捨てカイロをもうひとつ装着したくなるが、明日の分がなくなるので我慢する。そして、私は朝から何も食べていないので、さすがに腹減った。11時半、山頂にある食堂で何か食べよう。


明日葉入りのざるそば

蕎麦には明日葉が練りこまれているので
少し緑がかっています。美味です。

青唐辛子の粉末
「本当に辛いのでちょっぴりかけて下さい」
と言われたが、本当に辛くて美味しい!

食堂から見た元町と海の風景

とても天気が良くてきれいなんですが、
強風、いや狂風であることが伝わらないのが残念!

これが山頂にあるポリスボックス

眺めていたいのですが、強風につき・・・

大島公園息のバスへ乗り込みます!

【12:30発大島公園行き】先ほどの運転士と再会する。「また会いましたね」と声をかけるとニヤリ顔の運転士。人も少ないし(というか途中まで私たちふたりのみ)前が良く見えるので、一番前の席に座ると、一番前の席は「シートベルト」が義務つけられているのでびっくり。運転士も私たち親子の会話が時々聞こえるようで、観光アナウンスが流れる合間に、このあたりに咲く草木の話とか、夏場にくると天然のプラネタリウム状態で星が本当にきれいだとか、いろいろと教えて下さる。




【植物園・椿園・動物園・椿資料館】がある。上の写真は椿資料館で、ドライフラワーの椿が何十種類も見ることが出来る。ドライフラワーというかプリザードフラワーというか、とてもきれいな状態が保たれている。椿ってバラみたいな種類もあるんだなと初めて知る。

芝生広場


大きな木!この先には桜広場がある

かなり広い公園なので、寒いし、歩くのは止めて・・
動物園を目指す。


南国風な


公園内の地図・結構広いです

紫式部が美しいの

【ちなみに】伊豆大島は紅葉する木が1本もなかった。びっくりした。島と言っても、東京からそんなに遠い場所じゃないのに・・・写真からだと季節を「夏だ」と言っても通じてしまうような気がする。


この橋を渡った先が動物園


椿のモチーフ


《動物園》


溶岩をそのまま生かしたサル山ですが、サルの姿なし


いるのはバーバリーシープと、
あとで出てくるワオキツネザルのみ

まずは⇒⇒に沿って鳥類エリアへ行きます

ヨーロッパフラミンゴ




オシドリ、タンチョウもいるかな?

クジャクかな?


オシドリ、結構声がやかましくてびっくりした


鳥の楽園の次は、小動物シリーズ

カピバラ、かわいい(笑)




カピバラと一緒にいるのはパルマワラビー。
小柄なワラビーでした。

ちょっとわかりづらいよね(ワラビー)

あ、これがクジャクかな?

エミュー

私たちが眺めていたら、
威嚇するかのように近づいてきて怖かったよ

温室に入ると・・

ゾウガメさんがいました

再び外へ出ると・・

の~んびりしているロバ。目がとても優しくて可愛いの

豚さんたち


先ほどの溶岩のサル山方面へ向います
動物園の先には真っ青な海が見えています



バーバリーシープ
群れをなして生活する習性があるみたい

ワオキツネザルはかたまって行動していて、
ずーっと先にかたまっていたので写真ではわかりづらいかも


【動物園のまわりには】椿と山茶花が咲き乱れています。というか、今の季節だと椿はまだ(旬は1月)で、山茶花があちこちに咲いています。

山茶花
(花びらが一枚ずつ、はらはらと散っていくのが特徴)

山茶花綺麗!

椿
(花ごとボトンと落ちるのが特徴)

いずれにしても葉は酷似しているし、種類によっては花もとても似ているので、わかりづらい時は地面を見ると、どっちかわかるよ!


ひとまわりしたので動物園をでまーす。
この動物園、結構充実しています!

影が長くなっていく時間に・・

あ!カマキリ!何十年ぶりに見たかしら

【再び】椿資料館の方へ向かうがバスの時間が1時間近くある・・この時15時、乗りたいバスは16:10。この寒空の下、どうしたらいいのだろう・・売店のベンチに座りぼんやりしていたが、陽も傾いてきて真剣に寒くなってきたので、バス停の方へ向かう。あ!バスが早めに到着しているではないか。考えてみたら、ここが始発だから、少し早めに乗れるんだね。ラッキー☆と思って歩いていくと、「椿園」の存在を思い出す。あぁ、みに行けばよかった・・・でも、椿はまだ咲いていないはずだし、広大な植物園を歩くだけで寒くて疲れるし、高齢者連れだし。。ということで、椿園鑑賞をあきらめて、バスへ乗り込む。

大島公園(16:10)⇒元町港(16:44)
(さすがにさっきの運転士とは会えず)

【元町港】に到着し、港そばの土産屋に立ち寄ってみる。人のよさそうなおばさんが出てきて、「明日は海のうねりが残りそうだから、岡田港になる可能性が99%だ」と押してくれる。なんと・・・岡田港とは・・だとしたら、1日バス乗り放題券ではなくて2日券を買っておけばよかった。というのも、元町港そばの宿に泊まるのだが、元町港~岡田港の移動を考えていなかったため、その分の交通費を含めると2日券を買わないと損をする計算になるのだ。まぁ、これは旅人にはわからない事だから仕方ないよね。望み少ないが明日「元町港」から出航することを祈るしかないなー。



元町港そばを歩いていると綺麗な富士山がみえる


宿に到着!ゆるい登り坂になっているので
母はきつかったようだ。


早起きしたし、寒かったし、疲れたー!

ツイン洋室でした


まずはお茶を飲んで・・・ひと休憩してからよるごはんへ


あぁ、もう夕暮れだね


椿油のオイルフォンデュ


クセがなくてあっさり、美味しかったです


【食べ終わった後】少ししてから温泉へ。こちらの温泉は三原山大噴火の際に噴出した天然温泉で、ナトリウム・塩化物温泉。お湯を舐めるとしょっぱいの。こんなにしょっぱい温泉ははじめて!でも、湯上りの肌がつるつるだったし、とても温まったし、露天風呂もあったし。何より、閑散期なので母と二人で温泉を独占できたのがよかった♪贅沢できました。

風呂上りは特にすることもないので、ずーっとテレビ。ちょうど昭和の大事件みたいな番組をしていて「三島由紀夫」の割腹自殺のドキュメントをしていたのでみていた。何も旅先で見なくても・・・という内容のようにも思うが、なかなか見ごたえあった。


就寝!

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起床!

おはようございます!今朝は7時半に朝ご飯を予約しました。

シンプルな朝ご飯ですが十分です
(しかも母かアジのひらきをもらったので2尾食べた・笑)

残念ながら《岡田港》に決定!

【10時前に】チェックアウト。もっと早くに出動したかったが、とにかくバスの本数がなくて、行動が制限される。実はレンタカーを借りた方がいいんじゃないかと検討したが、それほど行きたい場所があるわけでもないので、バスにした。10時半のバスに乗って「波浮港」へ向かうので、少しバス停で待たなくてはいけない。天気はいいが今日も風が冷たいんだよね。暇だなぁ~

ホテルを後にして、海の方へ下って行きます(バス停がある)

農協前(10:30すぎ)⇒波浮港(11:01)

地層大切断面

通称「バウムクーヘン」と呼ばれている。約1万5千年前、100~200年ごとに大噴火が発生したことにより、出来上がった地層。《スコリア・火山灰・風化火山灰または腐植土》がスジ状の層になっている。バス内から撮影したのでわかりづらいけど、このような地層が数百M続いているので、なかなか見ごたえあり。


時々地層の間には植物が生えている。


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波浮港到着!


【伊豆の踊子】の舞台だそうです。また、都はるみの「あんこ椿は恋の花」は伊豆大島の歌らしい。今まで「あんこ椿」の「あんこ」は「餡子」だと思っていたのですが、「あんこ=お姉さん」を指しているのだと今回知りました。この話はバスのアナウンスでも流れてきます(笑)

古い、小さい、港町です

小さい港町なので、1時間あればざっとみることができる


古い家屋の数々


昭和だよね~



こういう風景はあんまり見られないよね







この階段をのぼると・・・



突き当りはWC!

左側には「みなとや(港屋旅館)」がありまして、
ここが伊豆の踊子(川端康成)の舞台になった場所。
無料で館内を観光できます(靴を脱ぎます)。

(1階)いかにも昭和チックな・・

(2階)ボタンを押すと、音楽が流れて、
マネキンさんが少し動きます^^;

非常に古い家屋なので静かに歩かないと床が抜けそうな・・・
こういう家屋は重要文化財として残してほしいものです!

「みなとや」さんをあとにして・・階段を進む


結構長い階段で、てっぺんまで行くのは
しんどそうだったので(母)港の方へ。



港の先端の方へ向かいます
下り階段の先には波浮港


小高い場所から見る景色は素敵!


港というより、小さな入り江に船が停泊している感じ



海の色が濃くて、すっごく遠くに来ている感覚だけど、
実はここ、品川ナンバーが走っているし一応東京。
しかし、この素朴さ、素敵です。
(コンビニもないし、不便だし、何もないけど)


東欧の片田舎、どこかの島だと思えば、そんな感じだ



大島最古の船舶信号機

これです!



大島の地図もあります


波浮港各所に「文学の散歩道」あり
(残念ながら伊豆の踊子を読んだことがない私)

このあたりは小石をちりばめた道が続く


鵜飼商店
ここのコロッケ、美味しらしい
(結構ロケとか来ているみたい)

素朴なコロッケ、玉ねぎしか入っていなくて
とっても甘いの。小さめで40円也。

天気がいいから適当に腰かけて海を眺めながら食べた。
まぁ、たまにはこういうのもいいかもね。

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そろそろバスの時間が近づいてきたので
WCに立ち寄った後バス停へ


雲が面白い形をしています!





どうしてこんな雲ができるんだろう?


母は「飛行機雲だ」というけど、
こんなに何本もできるのか?


船が停泊中


真っ青な空に黄色いボディの船、カッコいい!



アワビがとれるのか?



紅葉の無い大島にて、
ススキを見ると秋だと感じられます



また同じような写真のオンパレード、キター!(笑)





変わった雲が見られて喜んでおります!

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波浮港(12:28)⇒元町港(12:59)

なんと!またこのバスで昨日お世話になった運転士と再会!1泊2日の小旅行で3度も会うなんて!こんな小さい島だからあることなのか、稀な事なのか。運転士も気づいていて、「あのー昨日乗っていたお客さんですよね?」って(笑)覚えて下さってありがとうございました!
元町港到着!


元町港からみた富士山


元町港の方が綺麗な港だし大きいのにね、
使えないなぁ~^^;


スーパーあんこ娘さんたち

元町港(13:10)⇒岡田港(13:31)
(残念ながらこのバスは例の運転士ではなかった)

岡田港

【本当は】波浮港でランチ(べっこう寿司)を食べようと計画していたが、想定外に朝ご飯をたくさん食べたので(アジのひらきを2匹)、お腹がすかず。でもこの時間になるとさすがに小腹が減ってきたので、物色。

伊豆大島でキーマカレーはいいや。
べっこう丼があるけど、こんなに量はいらないんだよね。
パンでも買うかな・・・

と、諦め半分で港へ向かうと、港内にお土産コーナーとちょっとした食堂が併設されていた。メニューを見ると、なんと!べっこう寿司(4貫)があるではないの~!そう、この程度でいいの。ちょうどよいメニューがあったのでいただくことに。


【べっこう寿司】の漬け醤油には、なんと青唐辛子が入っているのでピリピリとする。山葵も生姜もつけないで、青唐辛子入りの漬け醤油でいただくのだが、なかなかうまい!もちろんお寿司屋さんで食べた方が美味しかったのだろうけど、私はこれで満足よ~♪

さて、ジェット船にのりこみますか!



富士山も見えますよ~

《また、お会いしましょう》

そうね、機会があれば伺います。今度はひとりでひっそりと。
ひとりになりたい時に、この島で籠るというのは良いかと思う。


ジェット船の後ろには、横浜行の大型客船が。


これが大型客船


伊豆大島(14:35)⇒竹芝桟橋(16:20)


【往路も】ぐっすり眠る。この船はなんと木更津経由だった。経由しても、直行便と同じ乗船時間というのがすごいなー。竹芝桟橋に到着するころは夕暮れが近かった。JR浜松町駅に直結している世界貿易センタービルのパン屋に立ち寄る。ここは夕方になると安売りするんだよね。予想通り、お買い得パンがあったので、今夜の食事に購入した。

伊豆大島、交通費がかかるし不便だけど、季節が良ければレンタサイクルであちこち行くのもいいね。今度行く機会があれば、『波浮港の寿司屋でべっこう寿司を食べる』『三原山の火口口まで歩く』『島のスーパーへ行く』この3つを体験したいなと思う。